日曜日は魔法のコ

日曜日はやめられない 魔法のコ

年齢の話と趣味の話と名前の話

「思った以上にわたしって、好きなものが案外無いのかもしれない」

22歳、初夏。わたしはふと思った。

そのもやもやは次第に大きくなり存在意義や周りとの関係値を見つめ直した。
わたしは感受性豊かではある、何かをみればすごいと言い、お金があれば財源尽きるまで追う。そうやって自分の存在意義を守ってきた。

そんなことを22年もやっていた。嘘で塗り固めた、音楽・ディズニー・マーベル・アニメ・ライブ・アイドル・ゲーム等とても少ないとは言えない数々のジャンルにお金を費やした。

わたしは何かを好きって言っているわたしが一番好きなのかもしれない。
ヲタクの人からすれば恥ずかしいことかもしれない。
でもそうでもしないと自分の存在意義をその場では守れなかったんだよ。

一つ一つの言動を確認しても全部言葉が薄っぺらい、なんてくだらないことなんだろう。わたしという人間には何も残っていなかった。

なにもなかった。

誰かに好かれたい一心しかない、思った以上に孤独で周りから浮いた存在だ、ここ数ヶ月感じていた。もしかしたら、わたしは円(縁)の外側にいるのかもしれないということ。

今仲良くしてくれてて一番連絡をとる友人は年上だ、でもすごく心地が良いとても優しくて温かい、わたしは本当に恵まれていると思う。
イベントで会う女の子は年下が多くなってきた、同性の全く同い年の子は思い浮かべても一人しか思い浮かばない。

若いって勢いがあっていいなって思う、22歳だって若いでしょっていう人もいるけど22年生きるなんて思わなかったもん。よく一日一日を生きたと思うよ。
何回も何回も死にたいって思ったことあるよ。
誰かに「強いから」って言われてそれが枷になっていたこともあるよ。

それほど強くないんだ、わたしは。

言葉って呪いだよね、一言でソレが足枷になってまとわりつくんだもん、無責任なことを言わないでほしい、周りが半ば囃し立ててできた人格をわたしは殺したい。

数年前ふざけてつけてしまった名前のこと、いまはひどく後悔している。
もしわたしがこの名前をやめてしまったとしても、誰かが覚えている限り死なない。

この名前のおかげでできたこともある、色んな人に名前を覚えてもらったしオファーもそれなりに増えた、でもそうやってできた人格は?「強い」「人間ではない」「サンドバックにしていい」なんて詭弁だよね。

どこで道を間違えてしまったんだろう、どこでわたしは壊れてしまったんだろう、わたしはここにいていいのかな。

自分がもうわからないや、神様。